〜あ行〜
合縁奇縁:人との繋がりは、縁であり、不思議である。
「親同士の勧めで結婚した彼らだが、今では羨ましいほど仲がよい。これも合縁奇縁というものか。」
阿吽の呼吸:一緒に何かするとき、お互いの気持ちや調子がピッタリあっている。
「指揮者と演奏者は阿吽の呼吸が必要だ」
敢え無い:期待はずれ
「敢え無く失敗に終わった」
「威勢のいい彼だったが、最期は敢え無いものだった。」
青色吐息:うまい策が見つからず、困っている。
「いまや不況で、企業も青色吐息だ。」
青田買い:企業が卒業見込みの学生を早々と採用を決めること。
※稲がまだ青いうちに収穫高を予想して買い上げる意味から。
「今年も企業の熾烈な青田買いが始まった」
飽かぬ別れ:別れたくないのに別れること。
「親の猛反対により、二人は飽かぬ別れとなった。」
秋風が立つ:相手が嫌いになったり、関係が悪くなること。
「あの二人に秋風が立つなんて信じられない」
灰汁が抜ける:その人の癖が抜けて洗練される。
「彼も社会人になってから灰汁が抜けた」
顎が干上がる:貧乏で生活が苦しい
「会社が倒産し、顎が干上がりそうだ。」
阿漕(あこぎ):しつこい、図々しい。
「彼は阿漕なやり方で大金を手にした。」
朝顔の露:はかない。
「まるで朝顔の露のようにはかない恋だった」
浅ましい:心に品性がない。いやしい。
「密告するなんて、そんなに浅ましい男だとは思わなかった。」
悪態(あくたい)をつく:面と向かって悪口を言ったり、人を罵ること。
「申し出を断ったら、急に悪態をつき始めた。」
足元に火が付く:危険や災いなどが自分に迫っている
「不況なんて他人事に考えていたら、いつの間にか自分の足元に火がついていた。」
徒心(あだごころ):浮気心
「徒心は持たないと決めた」
徒波(あだなみ):恋の噂
「あんな人と徒波がたつなんて不快だ」
後足(あとあし)で砂をかける:去り際に迷惑をかけたり、恩義を裏切ること。
「ライバル会社に移るとは後足で砂をかける行為だ」
あまつさえ:あろうことか
「台風が来て、あまつさえ、停電までした。」
あらずもがな:あってほしくない
「期待していたのに、あらずもがなの結果となってしまった。」
鮑(あわび)の片思い:相手には通じない思い
アワビは巻貝なのに、二枚貝のように見えることから。
「私の恋はせつない鮑の片思いだ」
暗礁(あんじょう)に乗り上げる:予想していなかった障害にあう。
「計画は良かったが、資金面で暗礁に乗り上げてしまった。」
好い面の皮:ひどい目にあった自分をあざ笑う
「彼のせいで全員が減給されるなんて、いい面の皮だ。」
いかばかり:どのくらい
「いかばかりお支払いすればよろしいでしょうか」
如何物食い:人から嫌われる人と付き合ったり、変わった趣味を持つこと。
「あんな彼女にぞっこんだとは、彼も相当の如何物食いだ。」
行き掛けの駄賃:ついでに
「そこは通り道だから、行き掛けの駄賃に届けてあげるよ。」
いけ図々しい:嫌になるくらい厚かましい
「他人のものを黙って持っていくなんて、いけ図々しい男だ。」
委細構わず:他の事に構わず、事情がどうであろうが。
「なんとしても獲得したい仕事だから、委細構わず商談を進めてくれ。」
いささか:ちょっと
「彼にはいささかがっかりした。」
「いささかも彼を疑っていなかった」(ちょっとも彼を疑っていなかった)
石にかじり付いても:どのような苦労をしても
「石にかじりついてもこの事業は成功させたい」
石に花が咲く:ありえない
「あの年齢で出産できたなんて、石に花が咲くようなものだ。」
一言居士(いちげんこじ):何一言か言わないと気がすまない
「彼は一言居士だから、この件は黙っておいた方がいい。」
一時が万事:ひとつのことから多くのことが予想されること。
「遅刻常習犯の彼は、一時が万事だから大きな仕事は任せられない。」
一日の長:経験や知識が少しだけ優れていること
「この仕事は私に一日の長があります」
一枚看板:中心になる人物、目玉商品
「彼はチームの一枚看板だ」
一も二も無い:無条件で同意する
「彼の申し出なら、一も二も無く同意する。」
一身を誤る:判断を間違えて一生を台無しにしてしまう。
「彼を選んだなんて、彼女は一身を誤ったものだ。」
※「身を誤る」の方がポピュラーかも
犬も食わない:誰からも好かれない
「夫婦喧嘩は犬も食わない」
位牌(いはい)を汚す:祖先の名誉を傷付ける
「詐欺師になるなんて位牌を汚すようなマネはするな」
今は是まで:もはやこれが最後
「今は是までと犯人は覚悟したようだ」
今際の際(いまはのきわ):死に際
「母が今際の際に言い残した言葉は今も覚えている」
言わずもがな:言うまでも無い
「二人の関係が怪しいのは言わずもがなだ」
魚心あれば水心:相手の態度次第
「魚心あれば水心と賄賂を要求するとはは、いやな男だ。」
浮き世の習い:この世の避けることができない慣習
「親が先に死ぬのは浮き世の習い」
雨後の筍(うごのたけのこ):似たようなことが次々に起こる
「ブームあってか、カラオケボックスが雨後の筍のようにできはじめた。」
牛の歩み:ゆっくりしている
「語学の習得は、たとえ牛の歩みでも毎日続けることが大切だ。」
後ろ髪を引かれる:想いが残る
薄紙を剝ぐよう(うすがみをはぐよう):悪い状態、特に病気が少しずつよくなっていく
「彼女の病気は薄紙を剝ぐようによくなっていった」
現を抜かす(うつつ):ひとつのことに夢中になって、正気を失う。
「愛人にうつつを抜かし、家庭をかえりみなかった。」
移り香(うつりが):残っているにおい
「部屋のあちこちに彼女の移り香が感じられる」
諾う(うべなう):もっともであると同意する
「彼の意見を諾う人が多かった」
海千山千:世間の表も裏も知り尽くしていること
「あの人は海千山千だから、騙されないように。」
烏有に帰す:火災などで全てを失う
「私のコレクションが火災で烏有に帰してしまった」
うら寂しい:なんとなくさびしい
「一人暮らしを始めたときは、毎日うら寂しかった。」
英気を失養う:いざというときに備えて体力を蓄えておく。
「明日は大事な仕事があるから、今日は無理をせずに英気を養っておこう。」
海老で鯛を釣る:わずかな労力で大きな利益を得る
「道で老人に親切にしたら、大口預金を獲得できたとは海老で鯛を釣るようなものだ。」
煙幕を張る:ごまかすこと
「責任を逃れようと、彼は煙幕を張ってのらりくらりとごまかした。」
生い先(おいさき):成長後、将来。
「わが子の生い先を楽しみにするのは、親として当然である。」
大鉈を振るう:思い切った処理をする。人員を大きく整理する。
「会社の経営が悪化し、大鉈を振るうことになってしまった。」
大風呂敷を広げる:大げさなことを言う
「大風呂敷を広げるような経営者は信用できない。」
陸へ上がった河童:環境の変化で無力になってしまうこと
「やり手だった彼も、配属が変わり陸へ上がった河童となってしまった。」
奥床しい:心が惹かれて、もっと知りたいと思うこと。
「奥床しい女性が少なくなったのではないか」
螻蛄(おけら)になる:賭け事に負けて無一文になる
「彼は週末になると、競馬で決まって螻蛄になっている。」
おしなべて:皆同じように
「今年はどの業界もおしなべて不況である」
お為ごかし(おためごかし):相手のために見えるが、実は自分のために動くこと。
「彼のお為ごかしに騙されてしまった。」
乙:ちょっと変わっていて洒落ている。
「彼はなかなか乙なことを言う」
追っ付け:すぐに
「彼は追っ付け参ると思いますので、しばらくお待ちください。」
訪い(おとない):様子、気配、訪れ、評判。
「彼の訪いを最も喜んだのは母だった」
御祓い箱:解雇されること
「勤めて2ヶ月も経たないうちに御祓い箱になった」
お神酒(おみき):お酒を洒落ていう
「お招きいただいた上、お神酒まで頂戴してしまいました」
思いなしか:そんな感じがする
「彼女は、彼のいきなりの遭遇に思いなしか慌てていたようだった。」
折り悪しく:ちょうど悪いときに
「外出しようとしていたが、折悪しく雨が降ってきてしまった。」
折り紙付き:鑑定保障が付いている。間違いない。
「彼は教授の折り紙付きの学生だ」
〜か行〜
蝸牛の歩み(かぎゅう):のろい、とろま
「彼の仕事ぶりは蝸牛の歩みだ」
楽屋話:内輪の話
「政界の楽屋話を本にしたら面白いかもしれない」
託ち顔(かこちがお):恨めしそうな顔つき
「彼女は託ち顔で彼を待っていた」
姦しい(かしましい):やかましい。
「あの3人が集まると、決まって姦しい。」
霞に千鳥:あり得ないこと
「彼の様な不純な男に彼女が近づくなんて、霞に千鳥だ。」
※霞は春のもの、千鳥は冬のものということで、ふさわしくないこと、または、実際にはないことのたとえ。
乞丐(かたい):物乞い人
「乞丐になるくらいなら、きちんと働きなさい。」
かばかり:これほど、こんなにも
「かばかり私のことを思っているのなら、放っておいてほしい。」
兜を脱ぐ:かなわないことを認める
「彼の頑張りには、部長も兜を脱いだようだ」
「君の将棋の強さには兜を脱いだよ」
機先を制する(きせん):先手を打ち有利になる
「相手が告訴しそうなので、機先を制して弁護士に示談の相談をして
もらった。」
木で鼻を括る(くくる):ばかにしたような態度をとる
「ひやかしの客だと分かると、店員は気で鼻を括った。」
窮すれば通ず(きゅうすればつうず):最悪の事態に陥ってどうにもならなくなると、かえって活路が開ける
「人間必死になれば窮すれば通ずで、道は必ず開けるものだ。」
虚勢を張る:弱さを隠すために強がること
「彼は景気のいいことを言っているが、虚勢を張っているだけに過ぎない。」
臭い物に蓋をする:都合の悪いことを一時的に隠す
「秘書に罪を被せて臭い物に蓋をするのは、政治家の政治家の常套手段だ。」
件の(くだんの):前に述べたことをいう時に使う
「件の事はどうなりましたか。」
「件の話はもうやめましょう。」
口さがない:批判するのが好きなさま
「あの人は口さがないから、気をつけた方がいい。」
口を拭う:悪事をしながら、何もなかったようにする、知らないふりをする
「汚職事件を起こした議員が口を拭ってしまった。」
鞍替えをする:別のことをする。仕事を変える
「出世に影響すると分かると、彼は専務派に鞍替えした。」
怪我の功名:失敗がかえってよい結果を生む、無意識でしたことが成功する
「遅刻したおかげで事故にあわずにすんだなんて怪我の功名だ。」
逆鱗に触れる:目上の人を激怒させる
「彼は部長の逆鱗に触れ、左遷された。」
気色立つ(けしきだつ):心中を顔や態度に表す
「彼の顔には怒りが気色だっていた」
懸想(けそう):異性に思いを寄せること
「彼は彼女に懸想している」
剣ヶ峰(けんがみね):噴火口付近、絶対絶命のこと
「剣ヶ峰に立たされたときに、その人の真価が問われる」
恋の鞘当て(さやあて):恋敵同士が争うこと
「彼女を巡る恋の鞘当てを、仕事にまで持ち込まないでもらいたい」
好事魔多し(こうじ ま おおし):楽しいときや嬉しいことには、邪魔が入りやすい。
「好事魔多しだから、あまり浮かれてはいられない。」
〜さ行〜
逆さ別れ:親より先に子が死ぬこと
「逆さ別れは親不孝の見本だ」
賢しら(さかしら):いかにも分かっているフリをする
「彼は賢しらげに頷いた」
差し金:陰で操り、そそのかすこと。
「誰の差し金でこんなことをしたのか」
匙を投げる(さじ):見放してしまう。途中でやめてしまう。
※匙とは、薬の調合に使う匙のこと。(スプーンみたいなやつ)
「途中で匙を投げるくらいなら、最初から手を出さない方が良い。」
さながら:あたかも
「さながら京人形にような美しさだ」
避らぬ別れ:避けなれない別れ
「母との避らぬ別れに涙する」
舌の根の乾かぬうち:前に言ったことと反対のことをすぐにすること。
「もう遅刻はしないと言った、その舌の根の乾かぬうちにまた遅れてやってきた。」
死馬(しば)の骨:昔は優れていたが、今は何の価値も無い。
「彼は定年を迎え、今や死馬の骨のような生活を送っている。」
杓子(しゃくし)で腹を切る:とても出来るはずない
「彼を負かすなんて杓子で腹を切るようなものだ」
蛇の道は蛇:同類の者はお互いにその社会の事情に通じているということ。
「蛇の道は蛇。彼の行くところは分かっている。」
小人の勇(しょうじんのゆう):つまらない人間の意味の無い元気
「一人で敵陣に乗り込むなんて、小人の勇だ。」
焦眉の急(しょうびのきゅう):一刻の猶予もなく何かをしなければいけない
「あの件は焦眉の急だから、早く処理してくれ。」
如才が無い(じょさい):要領がよく、抜け目がない。
「自分の利益になる人間をすぐに見抜ける彼は、如才が無い男だ」
白羽の矢が立つ:選ばれる。犠牲者になる
「新店舗の店長として、彼に白羽の矢が立った。」
尻から抜ける:すぐ忘れる
「ことわざを覚えてもすぐに尻から抜けていく」
尻切れ蜻蛉(とんぼ)はじめがあって終わりがないこと、中途半端
「彼の話は、いつも尻切れ蜻蛉だ。」
痴れ者(しれもの):愚か者
「痴れ者め、恥を知れ。」
心血(しんけつ)を注ぐ:精神と肉体、すべてを傾けてことにあたる。
「あの人が心血を注いだだけあって、かなりの代物になった。」
寝食を忘れる:寝食を忘れるほど熱中する
「寝食を忘れるほど、自由研究に夢中だ」
水魚の交わり:切っても切れない縁
「水魚の交わりである彼らの仲を裂くのは難しい」
素気無い(すげ):同情や、思いやりの心がない。
「素気無い態度で追い返される」
すべからく:当然
「何度ごとにおいても、すべからく心してかかるべし。」
節句働き:普段怠けている人が、忙しそうに働いているさま
※一般の人が節句の日には休むのに、ふだん怠けている者はわざと忙しそうに働くこと。
「正月に何をしているのか。お前のような者を、怠け者の節句働きというんだ。」
詮方(せんかた)無い:どうしようもない
「今になって後悔しても詮方無い」
詮(せん)ずるところ:あれこれ考えてみたところ、結局。
「詮ずるところ、他人は助けてくれない。」
底が割れる:本音が分かってしまう
「すぐ底が割れるような嘘をつくな」
粗忽(そこつ):不注意になにかを行うこと
「社長の前で粗忽なふるまいをしてしまった」
そこはかとない:なんとなく感じられる
「彼女にはそこはかとない気品が感じられる」
袖にする:粗末に扱う
「彼女はいい寄る男を次々に袖にする」
袖の下:賄賂
「ときには袖の下も必要なようだ」
側杖(そばづえ)を食う:とばっちりを受ける
「夫婦喧嘩の側杖を食らい、奥さんにどなられた。」
空寝:寝たふり
「彼は都合が悪くなると空寝する」
〜た行〜
対岸の火事:自分には関係ないこと
「彼の失敗を他人の火事と笑ってはいられない」
太鼓判を捺す:絶対に大丈夫である
「彼の誠実さは、私が太鼓判を捺します。」
太平楽を言う(たいへいらく):好き勝手なこと、贅沢なことを言う
「試験前なのだから、太平楽なことは言っていられないはずだ。」
絶え絶え:今にも絶えそうな状態
「威勢のいいことを言っていた彼だたが、息も絶え絶えにゴールした」
高みの見物:傍観者としてみる
「またあの二人の喧嘩だ。高みの見物でもするか」
竹に油:雄弁なこと。口が達者なこと
「彼の雄弁さは、まさに竹に油だ。」
※竹に油を塗って、さらに滑りやすくなることから。
他山の石:他人を参考にして自分を磨く
「賢い人は、他人のどんな言動も他山の石としている。」
※自分の石を、他人の石で磨くことから
畳の上で怪我:いつ怪我をするか分からない
「近所で強盗殺人があったとは、まさに畳の上で怪我だ。」
立ち所に:すぐに
「彼に頼めば、立ち所に解決してくれるだろう。」
立て板に水:弁舌がよどみないこと
「彼の話は立石に水で論旨も明確だ」
掌のなか(たなごごろ):思い通りになる
「彼は私の掌になる」
たばかる:工夫して人をだます
「人をたばかって金品を巻き上げるとは、最低な男だ。」
たまさか:たまたま、偶然
「たまさかその場にいただけだ」
惰眠を貪る:だらだらと生活する
「惰眠を貪る生活をしていては、新しい発想は生まれない。」
袂を分かつ:仲良くしていた人同士が離れ離れになる
手水(ちょうず):便所に行くこと
「お手水に行ってきます」
提灯を持つ:頼まれていないのに、その人のために尽力する、ほめてまわる
「彼は上司の提灯を持つ男だから、部下にはちっとも好かれていない。」
終の住処(ついのすみか):最後に住むところ
「今度引っ越すところが、終の住処となりそうだ。」
終の別れ(ついの):二度と会うことのない別れ
「今回が、彼女との終の別れである」
付かぬ事:それまでとは無関係のこと
「付かぬ事をお伺いしますが・・」
つとに:以前から、若いときから
「あなたの武勇伝はつとに有名です」
潰しがきく:その職を離れても、他の仕事ができる能力がある。
「将来潰しがきく仕事を選んだほうが、何かと安心だ。」
爪に火をともす:ひどくケチであること
「爪に火をともすような生活をしてやっと借金を返済した」
鶴の一声:その一声で周りが賛同すること
「社長の鶴の一声で、今年の方針が決まった。」
梃子(てこ)でも動かない:どのようなことをしても、その場から動かない。
「私の話を聞いてくれるまでは、梃子でも動かない。」
伝家の宝刀:いざという時のために、とっておいたもの
「最後は伝家の宝刀であるフォークを投げた」
蟷螂の斧(とうろうのおの):弱者が強いものに立ち向かうこと、身の程知らず
「あの人に一人で立ち向かっても、蟷螂の斧で相手にされないだろう。」
時の氏神(うじがみ):ちょうどいい時に表れて、仲裁をしてくれる人。
「時の氏神とばかりに彼が現れ、その場を収めてくてた。」
時を移さず:すぐに次のことをする
「会議で承認されしだい、時を移さず実行するつもりだ。」
飛ぶ鳥を落とす勢い:飛ぶ鳥が落ちるほど、勢いが盛んである
「彼は、今シーズン負けなしであり、今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。」
取り付く島がない:相手が冷淡である
「何度も誤解だと話したが、彼は取り付く島がない。」
とんと:すっかり、まったく
「9時きっかりに連絡するのを、とんと忘れていた」
〜な行〜
鳴かず飛ばず:長い間何も活躍していないこと(皮肉)
「長い間鳴かず飛ばずだった選手が、急に活躍し始めた。」
流れに棹さす(さお):時流にうまく乗ること
「彼はうまく流れに棹さして、自分の会社を設立するまでになった。」
梨の礫(つぶて):音沙汰がないこと
「彼はアメリカへ行ったきり梨の礫だ。」
何某(なにがし):いくらかの、何かの(代名詞)
何某かの金品を当てえて追い返してしまえばいい。」
名にし負う:世間にその名が知れ渡っている
「あれが名にし負う琵琶湖の浮御堂です」
なにぶんにも:なんといっても
「なにぶんにも初心者ですから、お手柔らかにお願いします。」
生木を裂く:男女を無理やり別れさせる
「周囲から猛反対され、生木を裂くような思い出別れた。」
鳴り物入り:大げさに宣伝すること
「彼女は鳴り物入りでデビューしたわりに、大したヒット曲はない。」