[記事公開日]2018/12/17
[最終更新日]2018/12/19

【もうやめてー】実は正しくない接客用語「7選」

 

巷に満ち溢れている「実は日本語としては正しくない接客用語」を列挙してみたいと思う。

 

・・・慣れとは怖いものである。

 

 

 

(1)実は正しくない接客用語7つ

まずは、誤っている接客用語を見ていただこう。

 

正解も載せているので、参考にしていただきたい。

 

1)「〇円とレシートのお返しです」

レシートは返しません。そもそも貸していないからです。

正解「〇円のお返しと、(こちら) レシートです。」

 

2)「〇円お預かりします」

ちょうど(お釣りなし)でお金を受け取った時は、誤りとなります。

 

「お預かりします」は、お客さんから多めにもらっちゃったときに、「一旦多めですが、預かりします。でも、後できちんと返すよ」という場合に使います。つまり、代金800円に対し、1000円札を出された時は使って良いです。

 

ちょうど(お釣りなし)でもらった時はこう言います。

正解「〇円ちょうど、頂きます。」「〇円ちょうど、頂戴します。」「〇円ちょうど、頂戴いたします。」

 

3)「よろしかったでしょうか?」

これはよくあるやつですね。未だに言っている人がいますね。

 

「〜ってさっき言っていましたよね。〜であっていますか。」と言いたいわけである。

正解「~でよろしいでしょうか?」「~でお間違いないでしょうか?」

 

4)「お会計〇円になります」

お会計金額を読み上げる時に使う言葉。

 

「なります」は漢字で「成ります」と書きます。「成」という漢字は、「何かに変化する」という意味があります。つまり、「お会計1000円」は何かから1000円になったわけではないため、誤りです。

 

「今500円です。今800円です。今全てバーコードのスキャンが終わりました。結果、金額は1000円になりました」と端折らずに言うならば、正しいと言えるでしょう。

 

※「なります」は丁寧語だよ、だから正しいんだよ、という人もいるでしょう。これはあくまでも誤用に対する「擁護」だと思っています。「言葉のルーツから考えて、誤り」と個人的には思います。

正解「お会計〇円です」

 

5)「〜させていただきます」

「〜させていただく」は謙譲語です。「さ入れ言葉」と言われたりもします。

 

例えば、お客さんの都合で「これサイズ合わなかったから返品してー」と言われたら、こちらがへりくだる必要はありません。「返品させていただきます!」と言われたら不自然ですよね。

 

「〜させていただく」は相手の利益になる時にも使いますが、ここでは話がややこしくなるため割愛します。

例「電気が点かないんだけどー」→「点検させていただきます」

 

正解「返品いたします」

 

6)「〇円からお預かりします」

店員さんがお客さんのお金を受け取る時の言葉。「から」が不要。「〇円お預かりしたので、〇円から◯円を引き算しますよ」という意味であるが、端折った場合は誤りとなる。

正解「〇円お預かりします」「〇円お預かりいたします」

 

7)「〜の方」

例えば、「お弁当の方、温めますか。」である。

 

「方」とはその人、その場所を指すのに、丁寧に、思慮深く言う時に使ったりします。

 

※「方」という言い方は、丁寧に言っているだけであり、厳密には間違ってはいないのでは?と意見もありますが、個人的にそれは「擁護」だと思っています。

正解「お弁当は温めますか。」

(2)正しい日本語を使うコツ

回りくどい言い方はしない方がよい。シンプルに物事を言うこと。

 

「お〜〜します」」という言い方は丁寧過ぎず、失礼な言い方にもならないのでオススメ。

(×お誘いさせていただきます→)「お誘いします」
(×お借りさせていただきました→)「お借りしました」

 

(3)あとがき

誤用された日本語は、時が経つにつれ、「正しい日本語」になったりします。

 

例:「確信犯」
「確信犯」とは本来、「自らの信念を貫いた結果での犯行」という意味であるが、しばしば「悪いことと分かっていながら犯行する」といった使われ方をされる。文部科学省?もしびれを切らして、「確信犯」の意味に後者を追加した。今ではどちらの意味も正解である。(まじかよ)

 

さて、「正しくない接客用語」を使うのは悪か?と言う問題であるが、個人的には「やや悪」であると思っている。理由は、その正しくない日本語が、後輩世代にも引き継がれてしまう恐れがあるからだ。

 

一方、皆さんにも経験があると思うが、仮に間違った日本語だとしても悪い気がしない場合がある。「〜でよろしかったでしょうか。」には、艶かしい丁寧さが感じられる。

 

詰まるところ、「丁寧さ」はいつの時も忘れてはいけない。日本語としては間違っていても、丁寧さだけは忘れないようにする。そして、時間があるときに「丁寧で、かつ日本語として正しい接客用語」を本屋さんで立ち読みして学ぶ。それが大事だ。

 

以上です。

 

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