[記事公開日]2016/05/31
[最終更新日]2016/06/09

【読書】石油ビジネスの仕組み(2)

 

–石油ビジネスの仕組み–

2006年 茂木源人

 

●主な産油国
・サウジアラビア
・ロシア
・アメリカ
・イラン
・メキシコ
・中国
・ノルウェー

 

●ネット輸出量
・サウジアラビア
・ロシア
・ノルウェー
・イラン

 

ネット輸出量とは「生産量-自国内消費量」のことである。つまり、アメリカなどは石油を生産しているが、自国で使ってしまうため輸出に回せていないということ。世界的に石油を供給し、貢献しているのは、ネット輸出量トップのサウジアラビアである。

 

●石油開発の歴史
1858年 ロックフェラー

→現ソハイオを設立。当時の世界の精製能力の80%を占める。時資金力の弱かった石油採掘業者を次々と安価で買収した。石油の発掘から生成・販売までの一貫操業という「オイルメジャー」の基本が確立された。

 

1938年 クウェート

→世界歴代第2位の油田「ブルガン」が発見された。

 

1948年 サウジアラビア

→史上最大の油田「ガワール」が発見された。

 

それ以降・・
1917年 ベネズエラ
1959年 中国の大慶
1960年代 ロシア
1970年代 イギリス

などの油田が発見された。

 

→アメリカ中心の時代から、中東中心へと変わっていった!

 

●原油の生産量
第一次オイルショックまでは経済成長にあわせて生産量は増えていったが、第二次オイルショック直後は生産量が大きく減った。OPECが意図的に大幅に生産量を落としたからである。

 

理由:オイルショックで需要が落ち込み、高騰した価格が一転、暴落する恐れがあったため。

しかし、高騰した価格のためにOPEC以外の国々での石油開発が活発化され、OPECのシェアがしだいに低下していった。

しびれを切らしたサウジアラビアは増産に転じた。原油価格は暴落。OPECのシェアを取り戻した。

※OPEC以外の諸国では、もともとコストの掛かる生産をしているので、産油国であるサウジアラビア等が価格を低下させると、ビジネスとして採算が合わなくなってくる。

 

●石油業界

石油業界は、1940年代末ごろまでアメリカ企業(いわゆる、セブンシスターズ)が支配していた。産油国は利権料(土地を利用させる権利)として利益の1割強を得ているだけであった。

※アメリカは自国の石油だけでは足りないことを知っていた。そして、そもそも当時の産油諸国に商業的に石油を掘削し、精製する能力はなかった。

 

その後、ナショナリズム(自国が大事だ)が高まり、利益の50%が産油国に収められるようになった。しかし、大型油田の発見が相次ぎ、価格は低下していった。

ベネズエラ、イラン、クウェート、サウジアラビア、イラクの5ヵ国は1960年国際石油資本に対抗するためOPECを結成した。

※2016年現在は加盟国は13ヵ国となっている。

 

●OPEC

(Organization of the Petroleum Exporting Countries)

(石油輸出国機構)

Organization:組織・機構

Petroleum:石油

Exporting:輸出

Countries:国々

 

1960年9月14日 設立

本部:オーストリア ウィーン

※ちなみに、オーストリアは加盟国ではない。w

 

●2016年 OPECの加盟国

イラク
イラン
クウェート
サウジアラビア
ベネズエラ


カタール1961年
リビア 1962年
アラブ首長国連邦 1967年
アルジェリア 1969年
ナイジェリア 1971年
アンゴラ 2007年
エクアドル1973(1973~1993年、2007年~)
インドネシア2016年(1962~2008年、2016年~)

 

・組織の目的

→石油メジャーに対抗し、石油価格の決定権を保持するため。産油国であることを有利に、生産量だとかを調整して、加盟国みんなで自国の利益になるようにしています。

 

最重要議会である『総会』は6月と12月の年2回開かれる。臨時で開くこともできるが、その際は加盟国の4分の3以上の参加と全会一致によって決議となる。

 

 

以上です(^^)

 

 

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