[記事公開日]2015/12/15

ウォーレン・バフェットという男(2)


●フォ-レン・バフェットの投資術

「株は単なる紙切れではなく、企業の一部である。市場の変動を敵視せずに親しく付き合うこと。」

 

「当初の方針を愚直に貫くこと。」

 

「安全余裕率を考慮すること。」

 

「時代遅れになるような原則は、原則じゃありません。」

 

「適正な気質とそれに相応しい知的枠組みが両方揃って、初めて人は合理的に行動する。」

 

「最大の敵はインフレである。定期預金の利息が5%であっても、5%のインフレであれば、差し引きで0になってしまいます。おそらく気がつかない人もいるでしょう」

 

「いい投資先を見つけると先回りされないように気をつけるものです。ベン(ベンジャミン・グレアム)は授業などで共有していました。その点だけは受け継ぎませんでした。」
※バフェット(バークシャー・ハサフェイ)は六億ドル未満の投資については、一切公表していない。

 

「公式やチャートを根拠に投資するべきではない。一見真っ当な論理の陰に己の衝動を隠そうとするのだ。」
「(グレアムの理論が大学で取り上げられない理由について)難しくないからですよ。つまり大学は難しくて、しかも役に立たないことを教えようとしているんです。ビジネススクールは単純明快な行動よりも、複雑な行動の方を高く評価するようです。実際は単純明快な行動の方が効果はあるんです。」

 

「ビジネススクールで金融工学を学んだ生徒らは『あれこれ考えても何の役にも立ちません』と教わっている。そして、彼らが何万人と投資の世界に入ってくる。これは私にとってはどちらかと言えば好ましいことです。最近の金融工学は平均的な運用成績を残したいときには役にたつと思います。」

 

「(アセットアロケーションについて)私たちが見ているのは企業の真の価値です。業種による分類にはあまり興味がない。」

※アセットアロケーション:勢いのある業種全体に投資すること

 

「他人が重要さを欠いているときほど、自分たちは慎重に事を運ばなくてはなりません」

 

「株価の変動に着目して値幅取りをするつもりはありません。仮に株式を購入した翌日に市場が閉鎖され、その五年後に取引が行われないという事態になっても私はいっこうに構いません。」

 

「市場が過小評価している株価はやがて必ず上昇する」

(本当に価値があれば、株価は上昇する)

 

「風見鶏を見ているだけでは金持ちにはなれません」

 

「株式市場というのは、誰かがばかげた値段をつけていないかどうかを確認する場所にすぎません。私たちは株式投資を通じて企業に投資しているだけです。」

 

「投資してみたいと思う企業が見つかったら、株価の水準はあまり問題になりません。その企業の状況を見て、投資すべきかを判断します。基本的には、マクロの経済の状況は考慮しません。たとえ誰かが、マクロ経済予想の権威の手による向こう二年間の失業率や金利の予想を教えてくれたとしても、私たちは見向きもしないでしょう。」

 

「パソコンを使うのは、ブリッジをするときくらいです。」

※ブリッジ:トランプ遊びのこと。バフェットは、友人らとインターネットを通じて対戦することがある。

 

「私たちは自分たちにも理解できる企業に的を絞り、価値が適正か、経営陣を好きになれるかという点だけを考慮します。自分が理解できる企業について調べ、そこに集中することが大事です。」

 

「株式を買う理由のうち最も馬鹿げているのは”値上がりしているから買う”というやつです。」

 

「相場がすっかり冷え込んでいるときは割安な銘柄がごろごろしている。セックスしたくてうずうずしながらハーレムにやってきた。まさにそんな気分です。投資を始めるには絶好のタイミングです。」

 

「ベア(弱気派)の人たちが投げ売りしているときに株式を買うのが好きだ。」

 

「価格とは、何かを買う時に支払うもの。価値とは、何かを買う時に手に入れるものです。」

 

「企業の内在価値を正確にはじき出す公式は、この世には存在しません。これから投資しようとしている企業について知ることがまず大事です。」

 

「底値で買わなければならないということはありません。その企業が持っていると自分が考える価値よも株価が安いこと、そして正直で有能な人々によって経営されていることがポイントです。」

 

「大半の人は、他の人がやっているからという理由で株式投資に興味を持つようです。でも本当は他の人がやっていないときに興味をもつのがベストです。すでに人気化した株を買っても、高い投資利回りを残すことはできません。」

 

「業績が良ければ、その企業の株価はおのずと上がるものです。」

 

「インフレが進む世の中では、大きな利益を上げている企業は借金をあまり必要としなくなります。しかし、利益が少ない企業は逆に必要な資金を借りられなくなります。資金の貸し手は10年前よりもこの問題(インフレ)を重要に考えており、資本に窮している低収益企業には貸したくないと考えるようになったからです。」

 

「私は投資にあたって確実性にかなりのウエイトを置きます。そうすればリスク要因がどうこうという議論はまったくの無意味になります。」

 

「リスクとは自分が何をやっているのかよく分からないときに生じるものです」

 

マーシャル・ワインバーグ「食事に行く時『この前のレストランにしましょう。』とおっしゃるので、『この間行ったばかりですよ』と言いました。そしたら、『ごもっとも。しかし、なぜわざわざ店を変えるようなリスクを冒すのですか。あの店に行けば、どんなものが出てくるのか確実に分かります。』と言うのです。これがバフェットの投資極意です。要するに、会社の中身がよく分かっていて、勝つ確率がものすごく高いものにしか投資しないというわけです」

 

「株式市場でのギャンブルはこれ以上必要ありませんし、それを推奨する証券会社も必要ではありません。本当に必要なのは、長期的な視点から有望な企業を探して資金を投じる投資家と、その相談に乗るアドバイザーです。」

 

「目をつけた企業が今日から将来にかけて稼ぎ出す現金の差額を計算し、その差額を適切な利子額で割り引いて現在価値を計算し、その企業の適正な株価を割り出している。安すぎると向こうから訴えてくるぐらいでなければ、激安株とは言えません。」(バフェットはこの計算を頭でやってしまう。誰も紙に書いて計算している姿を見たことがない。)

 

「チャンスが巡ってきたときだけ、行動するといいでしょう。もし、来週何か思いついたらたぶん実行するでしょう。思いつかなかったらたぶん何もしません。」

 

「成功するとは、本質的に他者を頼らない自立したものである。」

 

「まず、企業がどのように活動しているのかを知り、そこで使われている用語(会計、簿記)を学ぶ必要があります。そして、ある程度の情熱を持ち、辛抱強さや冷静さを身につけてください。特に辛抱強さや冷静さは、知能指数より重要かもしれないと私は思っています。この4点を満たせば自分の頭で考える力が付き、ときおり市場を襲う集団ヒステリーの悪影響も避けることができるようになります。」

 

「企業経営者が会社についての事実を伝えようとするとき、経営者は企業会計の原則の枠内でそれを行うことができます。ですが、残念なことに、経営者が望めば、各種の真実を隠すことも原則の枠内でできます。この両者の違いが分からない人は株式投資に手を出すべきではありません。」

※良い情報も、悪い情報も隠すことができるということを知らないなら株式投資をするべきでない。

 

「無知と借金が結びつくとき、その結果は非常に興味深いものになります。」

 

「失敗した場合でも、その経緯を説明できるようにしておきたいと私は考えています。つまり、自分が完全に理解していることしかやりたくないということです。」

 

「国が変わるとコーポレートガバナンス(企業統治)や法人税制、企業の株主に対する姿勢などが微妙に変わってしまい、十分に理解できなくなる。同じ英語を話すイングランドであっても、アメリカの場合と同じように理解することはできないでしょう。」

 

「何万マイルも離れた土地でこれまでのノウハウを発揮すれば、もっと儲けることができると言われたことがあります。しかし、5兆ドルの規模を誇るアメリカ市場で利益をあげられなければ、それより小さな市場で儲けることなどできません。」

 

「本能ではなく、理性で」

 

「株価は短期的には人気指標の場に他なりません。しかし、長期的には真の価値を図る計量器の役目を果たしてくれるのです。」

 

「市場に対して意見を述べたいと思ったことはありません。そうしたところで何の役にもたたないし、私たちがいいと思っている見解に悪影響を及ぼす恐れもあるからです。」

 

「シケモク投資術」:人気銘柄を選ぶこと。「まだ吸える部分は残っているかもね。」

 

「バーゲン投資術」:割安な銘柄を狙うこと

※バフェットの投資スタイル

 

「過去の記録での運用はバックミラーを見て運転するようなもの」

 

「グレアム・ニューマン(師であるベンジャミン・グレアムの投資会社)にいた頃は、ひとつの企業の業績やデータを紙一枚にまとめ、一株あたりの純資産や運転資本、利益などの基準を満たしていれば、すぐにその株を買っていました。今から見れば、とても単純明快だったのです。」

 

「例えば、紙と鉛筆を用意します。そして、自分が理解できる企業の名前を紙に書き、それを取り囲むように輪を描きます。次に、その輪の中にある企業のうち、その本来の価値に比べて株価が割高なもの、経営陣がダメだと思われるもの、事業環境が芳しくないものなどを輪の外に出します。私だったら、一業種ずつこつこつと勉強し、最終的には5,6業種についてある程度の深い知識を持ちたいと考えます。保険であれ、紙パルプであれ、一つの企業に目をつけたら、自分がその企業を相続したと仮定して調査します。要するに、経営者兼大株主の立場に立って考える訳です。経営者として自分は何をするのか。何をしたいと考えているのか。心配事はないか。どんな競合相手がいて、どんな顧客がいるのか。こういう質問を色々な人にぶつけてみます。競合相手になりそうな人や、顧客になりそうな人に直接聞いてみるのです。そうすればその会社の長所と短所が見えてきます。」

 

「携帯電話会社については買いそびれました。携帯電話の事業は、私の能力の輪の外にあったからです。」

 

「最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるかです。自分の輪がカバーする範囲を正確に把握していれば、投資は成功します。」

 

「年次報告書の脚注なんて専門家でなければ書けないとみなさんは思っているでしょうが、そんなことはありません。自分が分かるように書けばいいのです。もし、理解できない脚注に出会ったら、それは書き方が悪いのかもしれません。私だったら、そんな脚注を書く会社には投資しませんね。できれば理解してほしくないという会社側の姿勢が、行間から透けて見えてくるからです。」

 

「学生の皆さんは卒業するときに切符を20枚てにすると思ってください。そして投資について一つ決断するごとに、その切符が一枚減ると思ってください。本当に素晴らしい投資のアイディアが出てくるのを待とうと考えるなら、この20枚を使いきってきまわないように、気を付けてください。」
※バフェットが決断した数百の決断のうち、最も優れている15を除いてしまえば、彼の長期的な運用成績は月並みなものになると結論付けている。

 

「大口投資と小口投資の投資ではどちらの利回りが高いか調べたことがあります。すると大口投資の方が高い利回りを上げていることが分かりました。これは、金額が大きくなればなるほど、投資決断に至るまでの調査が厳密に行われるためであり、相応の批判も乗り越えなければならないためでしょう。」

 

「私はどこかの会社が経費節減に乗り出したというニュースを耳にするたびに、この会社はコストというものをちゃんと理解していないと思ってしまいます。経費の節減は一気にやるものではないからです。朝目覚めたときに『さて、息でもするか』などと決意しないように、本当の意味で優れたマネージャーは『よし、今日は経費を削減するぞ』などと考えないものだからです。

 

「バークシャーが15%の運用成績を上げようと思ったら一年で四億ドルの税引き前利益を上げなければなりません。純利益ベースでは三億ドル、一日当たりで言えば、ざっと100万ドルとなります。」

 

「株券はあなたに所有されていることを知らないのです。」
(自分の保有する株が値上がりしても、自分の手柄だと思ってはいけない)

 

「バカでも経営できる企業を探しなさい。いずれ、そういう人間が経営者になるのだから。」

 

「偉大な企業とは、今後25年から30年、偉大であり続ける企業のことです。」

 

「バークシャーが所有する企業で働く人たちには成功するするために次の二つのことだけを守ってくださいとお願いしてあります。一つは、自分がオーナーになったつもりで考えること。もうひとつは、悪い知らせがあったらすぐに私たちに伝えることです。良い知らせについては、特に指示しなくても伝わってくるでしょう。心配には及びません。」

 

「菓子店にチョコレートバーを買いに行ったら、『ハーシーはないけど、当店オススメの無名のチョコならあるよ』と言われました。もしあなたが、ハーシーを見つけるために他の店に行き、例の無名ブランドよりも数セント余分に払ってハーシーを買ったとしたら、その数セントがフランチャイズの価値にあたります。」

 

「バレンタインデーの日に、チョコレートを買って家に帰るとしましょう。『ほら、チョコ買ってきたぞ。重さが2ポンドもある塊だ。底値で買えたよ。』と言えるでしょうか。怖くていえませんよね。」

 

「生きている間にすばらしいビジネスのアイディアにめぐり合うことができたら、本当に幸運だと思います。」

 

「ここに1000億ドルある。これを使って、世界のソフトドリンク業界からコカコーラの座を奪ってくれと頼まれたとしましょう。私だったらそれは不可能ですと言って断るでしょうね。」

 

「フランチャイズという濠は、企業をしっかり守ってくれる。コカコーラの乗っ取りなんて、真珠湾攻撃みたいなものだ。」

 

「私はタバコ事業が好きです。生産コストはタダみたいに安く、高い値段で売れるからです。しかも習慣性があり、ブランドに対する顧客の忠誠心もかなりのものです。」

 

「あなたがシーズ・キャンディーズのオーナーで洗面所の鏡を見つめているとしましょう。そして『鏡よ鏡、今年の空きにはキャンディの価格をいくらにしたらよいかねと尋ねます。もし鏡が『今よりも高くしなさい』と言ってくれたら、シーズ・キャンディは優れた企業です。」

 

「証券アナリストの中には、保険会社の価値をその薄価だけで評価する人がいます。それは大きな誤りです。本来なら、滞留資金の価値も考慮しなければなりません。※保険会社は保険料を運用して利益を得ている。運用益が保険会社全体の利益を決めることを学んだ。

 

「完全子会社となるGEICO(保険会社)の保険料も、バークシャーが所有しているわけではないが、バークシャーのために使うことができるといえます」

 

「私はいつも、その会社全体を所有しているつもりで考えています。その場合に私がとると思われる方針を、経営陣がそっくりそのまま守ってくれるのであれば、それは私好みの経営陣だと言えます。」

 

「最高のCEOと呼ばれる人は、会社の経営が好きで、財界人円卓会議が、オーガスタ・ナショナルでゴルフをすることなど好まないものです。」

 

「結局、二、三の例外はあってもこういうことになるでしょう。優秀だと評価されている経営陣が、事業基盤が弱いと評価されている企業に乗り込んだ場合、変わらずに残るのは企業の評価の方です。」(経営陣は重要だが、よい会社であることはもっと重要だ)

 

「特に経営されていなくても、多額の利益が上がる企業。これが私の理想です。」

 

「(割安になった自社株買いについて)理にかなった行動ですからね、踏み切ると思います。でもそれは、私が関心を持っている他の株よりもバークシャー株の方が割安な場合に限られますね。」

 

「事業の多角化は無知を隠す一つの手段です。自分が手掛けるビジネスをちゃんと理解していれば、多角化など無意味に思えるはずです。」

 

「女性を40人抱えてハーレムを作ったら、一人ひとりのことを深く知ることはできないでしょう。」

 

私たちが大量保有している銘柄の大半は、この先何年も保有されることでしょう。そしてその間の私たちの運用成績は、特定の日の株価ではなく、その企業の業績によって決まることになると思います。」

 

「もし私がクラブを経営していたり、あるいは教会で説教をする牧師だっととしたら、私は自分の成功を何で計るでしょうか。クラブのメンバーや説教を聞きに集まった信者が一日に何回入れ替わるか、という考え方はしないと思います。むしろ席を立つ人が誰もおらず、常に満席となる状態を望むことでしょう。」

 

「ところがこの世界では、優秀な牧師になってもあまりお金をもらえません。素晴らしい看護婦になってもやっぱりお金をもらえません。では、私はこうした偏った所得を再分配するシステムを作り上げようとしているのでしょうか。いいえ、そんなつもりはありません。誰がやっても不可能だからです。しかしながら、この市場システムで優遇されていたり、あるいはなにがしかの才能があることによって様々なサービスを購入すつ力を与えられているのであれば、社会はその人に、それ相応の負担を求めることができると私は考えます。」

 

「稼いだ金額の大きさに後ろめたさを感じることはありません。私自身はこのお金を、社会が発行してくれた引換券だと考えています。この引換券は消費に変えることもできます。その気になれば、一万人の人を雇って私の自画像を毎日描かせることもできるでしょう。それでもGDPは成長します。しかし、それによって得られる生産物の価値はゼロです。それに、私がそこで一万人を雇ってしまったら、エイズ研究や教育、看護などの分野に進むべき人材がその分減ってしまいます。そんなことはしたくありません。実際のところ、私はまだこの引換券をあまり使っていません。どうしても欲しい商品とか、そういうものがないのです。従って私と私の妻が死んだら、この引換券はほぼすべて慈善事業に寄付されるようにしようと思っています。」

 

「ゲイツもいつか、自分のフィランソロピーがどんな影響力を持つのか考えるようになるでしょう。想像力のある人ですから、ありきたりのものを寄与するだけでは終わらないと思いますよ。」

 

「保有期間が一年に満たない証券の売却益には、その持ち主が法人か個人かを問わず、100%の税を課すべきだ。そうすればアメリカの競争力はもっと強化される。投資家に長期保有を義務付ければ、産業界の基盤はもっと安定する。」

 

「外国企業のトップは数十年先を見ながら意思決定を行っています。そういう企業を相手に世界経済で競争していかねばなりません。であればこそ、投資家の視点を一年ぐらい先にむりやり伸ばしてもいいでしょう。」

 

「好きになれない人々と一緒に働くのは金目当てに結婚するようなもの。そんな生き方は間違っていると思います。経済的に苦しい時であっても、たぶんそれは間違った選択肢です。ましてや、すでに財産があるのにそんな生き方を続けている人がいたら、その人はきっと大ばか者です。」

 

「毎朝オフィスに出勤するときは、システィ礼拝堂に絵を描きに行くような気分になります。

 

「結果よりもそこに至る過程の方が楽しい。もっとも、結果と折り合う術も学びましたがね。」

 

「1941年のシーズンに四割を打ったテッド・ウィリアムズ。たぶん彼は野球選手のなかで給料が一番多くても、打率が二割二分だったらふさぎこんでしまうと思います。私自身、投資の世界で同じようなことを感じています。大事なのは、自分が好きなことをとびきり上手にやることです。お金はその副産物にすぎません。」

 

「一緒に働く人はしっかり選びたい。最重要事項ですから、一人もおろそかにすることなく選びます。好きになれない人や、尊敬できない人と話をする気にはなれません。そう、結婚相手を探すぐらいの気持ちで臨んでいます。」

 

「人を雇うときには、正直さと知性、エネルギーという三点に注目せよと誰かが言っていました。そしていくら知的でエネルギッユな人でも、正直でなければダメだと言っていました。その通りだと思います。正直でなくてもいいという人は、愚かな怠け者を雇いたいと言っているようなものです。」

 

「尊敬できる企業に入り、尊敬できる人々がいる職場で働くべきだと私は考えています。自分が学ぶべきものを持っている人が周囲にいて、かつその組織になじむことができれば、よい結果がおのずとついてくるでしょう。今はみじめだけど、これから10年先は素晴らしいものになる、などと考えて行動してはいけません。今はこれだけしか稼げないけど、将来的にはその10倍稼げるなどと考えて行動してもいけません。今楽しめないものを今後10年間に楽しむことができるでしょうか。たぶん、それは無理でしょう。」

 

「売上や利益を少し増やすために気の置けない仲間や尊敬する人たち、面白いと思える人たちとのつながりを次々に切り捨てていく人たちがいるようですが、そんな風にして金持ちになる意味がどこにあるでしょうか。私たちは業績がいいに越したことはないと考えていますが、決してそれを至上主義にするつもりはありません。」

 

「父は芝刈り機を操作できませんでした。子供の時はそれでいらいらしたことがありましたが、大人になって時間の価値が分かるようになり、やっと父のやり方が理解出来ました。要するに、父にとって時間は非常に貴重なのです。」

 

「ナンシー・レーガンの原則を拝借しただけです。ただ一言「ノー」と言えばよいのです。」(時間を大切にすることついて)

 

「やる価値のないことなら、うまくやる価値もない」

 

「何かを強調するときには、それによって本当の情報を目立たせたくないという事業が隠されていることが多いように思えます。どんなことであれ、自分が本当に理解しているのなら、他人が理解できるように表現できるはずです。」

 

「もちろんルールは必要ですが、それ以上に重要なのは、模範的な行動を奨励する雰囲気を現場に持ち込むことです。私は(ソロモンの)暫定会長を務める間、法令順守の最高責任者のつもりで働こうと思っています。また、従業員にはルール以上に厳しい規律を自ら課すようにお願いしました。ビジネスに携わっている間は、自分が今やろうとしている行動が新聞記者の目に留まってもよいか、自分の妻や子供、友人が読む新聞の一面を飾っても恥ずかしくないかどうか、よく考えて行動してほしいとお願いしたのdす。たとえ法的には問題なくとも、普通の市民の立場から見ておかしいと思われる行動は一切取らない。ソロモンは今後、そう考えてビジネスに取り組みたいと考えております。」

 

「私はビジネスマンである分だけ、優れた投資家であると思います。また投資家である分だけ、優れたビジネスマンであると思います。」

 

「企業経営でも、私は同じようなことを感じます。並外れたことをしなくても並外れた業績を達成することはできるということです。」

 

「高さが2メートルもある塀を乗り越えようなどとは思いません。あたりを見回して高さ30センチくらいの柵を探し出し、そこをまたいでいくつもりです」

 

「NHLの名選手ウェイン・グレッキーが言っているように、パックがある場所に滑っても無意味です。今ある場所ではなく、これから飛んでいきそうな場所をめがけて滑るのです。」

 

「100メートルを速く泳ぐためには、ただ腕を回すだけでなく、流れにも乗ったほうがいいでしょう。」

 

マンガー「自分はいつどこで死ぬのか。知りたいのはそれだけだ。そうすれば、あとはそこを避けて通るだけでいい」

 

お金があるために、面白いことを体験できるということがないわけではありません。でも、だからといって自分を愛してくれる人の数が変わることもありませんし、健康を買うこともできません。」

 

「周囲の人から、それなりの評判を得るには20年かかる。だが、その評判がたった5分で崩れることがある。そのことを頭に入れておけば、今後の生き方が変わるはずだ。」

 

「どんな状況であっても、うそをついてはいけない。弁護士の言うことなど気にするな。弁護士という連中は、揉め事にかかると、まず『何も言わず、黙っていてください』という。でも見たまま、聞いたままを隠さずに話しておけば、揉め事に巻き込まれることなどないはずだ。

 

「習慣とは非常に軽いものであり、普段はその存在にさえ気づかない。だが、一度意識すると、非常に重く絶ち難いものであることがわかる。」

 

「私のかつての上司ベンジャミン・グレアムは12歳のとき、他人が持っている素晴らしい点と、自分でも達成できると思う素晴らしい点とをすべて紙に書きだしたそうです。このリストには100メートルを9.6秒で走るとか、走り高跳びで2メートルをクリアするといった超人的な目標は、一切載っていませんでした。書かれていたのはごく簡単な、でも自分がどんな人間になるかを決める重要な項目だけだったのです。」

 

「私は心の中でスコアブックをつけています。他の人はやりたがらないようだが自分は苦に思わないという仕事を終えた時は、とてもいい気分になります。逆に、他の人はほめてくれるが自分では満足できないという仕事については、あまりいい気持ちになれません」

 

「最終的には、他人の目よりも自分の目を信じるということでしょう」

 

「自分にぴったりの英雄に出会えた人は幸せです。だからみなさんには、できれば何人かの英雄を見るけるようおすすめします。自分にぴったりの英雄なんて、なかなか出会えるものではありません。」

 

「仮にゲイツがソフトウェア会社ではなくホットドックスタンドを始めていても、きっと世界のホットドック王になっていたでしょう。どんなゲームにも勝つ男です。私の会社の経営もそつなくこなすでしょうが、私には彼の会社を経営することはできません。

 

「じっくり考えて金額の大きな投資をする。そしてじっと待つ。そうした方がずっと得だ。証券会社に支払う売買手数料は少なくなるし、ナンセンスなうわさに惑わされることもない。」