1)モバイル回線を使う
一番お手軽です。Wi-Fiをオフにするだけです。デメリットは、パケット通信量(いわゆる”ギガ”)を消費してしまうことです。
もし速さの違いを確認したい場合、以下を試してみてください。
スマホやPCで「https://fast.com/ja/」にアクセスします。「●mbps」と通信速度が表示されるはずです。「Wi-Fiをオンにした場合」と、「Wi-Fiをオフにした場合」の両方を計測してみてください。もし「Wi-Fiをオフにした場合」の方が「●Mbps」の数値が高ければ、「Wi-Fiに接続しない方が早いじゃん!!」ということになります。
<例>
Wi-Fiオン(2.4GHz):8Mbps
Wi-Fiオン(5GHz):10Mbps
Wi-Fiオフ:20Mbps
こんな感じになるかと思います。
2)周波数帯を変える
「2.4GHz」で通信しているようでしたら、「5GHz」に切り替えてみましょう。障害物が無ければ、本来「5GHz」の方が早いはずです。
興味がある方は、「1)」でご紹介した通信速度を測定してみましょう。
<例> 2.4GHz:8Mbps 5GHz:15Mbps
3)ルーターの設置位置を変える
自分とルータが直進になるように配置しましょう。壁で角度があったり、ルータまでの間に障害物があると、通信は遅くなります。また、位置は低いより高いほうがよいです。
興味がある方は、「1)」でご紹介した通信速度を測定してみましょう。
<例> 位置変更前(2.4GHz):8Mbps 位置変更後(2.4GHz):12Mbps
どうしても、「壁と直角になってしまう」とか、「1階と2階で隔たりがある」という方は、もう1台ルーターを購入して、「ホップ」させると良いです。つまり、中継させるということです。
4)ルーターの性能を確認する
ルーターとは、「Wi-Fi電波を放出している機器」のことです。BUFFALOとかIODATAとかNECとかELECOMなどのメーカーがあります。(ルーターは、NTTの黒い機器ではないです)
端的に言うと、ルータおよびスマホは「IEEE802.11ac」という規格に対応している必要があります。例えば、「b」「g」「a」「n」があるのは問題ないです。「ac」がないとしたら問題ありです。ルーターを買い替えましょう。
これからルーターを買うならば、 ①最低でも「n」と「ac」があること、金銭的に余裕があるならば「ax」(Wi-Fi6)に対応しているものすること。 ②「ビームフォーミング」に対応していること。(スマホがある位置に直線的に電波を飛ばしてくれる機能) が重要です。
5)ケーブルの性能を確認する
LANケーブルのことです。正確にはUTPケーブルといいます。ケーブルに「Cate5」とか「CATE6」とか書いてあるはずです。「Cate」とか「CATE」は”カテゴリー”という意味ですが、これが「Cate5」だとちょっと古いです。「Cate5e」はセーフです。
もし、今後買うなら、「Cate6」にしましょう。「Cate7」もありますが、今のところ家庭では必要ないでしょう。また、UTPケーブルは、20メートルとか長い距離でなければ「フラットタイプ」にしましょう。(平べったい方が使いやすいと思います)
6)IPv6にする
契約しているプロバイダ(ソフトバンク光とか、auひかりとか、ドコモ光とか)のマイページに行って、「IPv6」というオプションを申し込みましょう。
「IPv6アルファ」とか「IPv6プラス」とか「IPoE」とか「IPv6 over IPv4」とか色んな用語で出てくると思いますが、大事なことは、「IPv4もIPv6も使えること」です。
ルーターもIPv6に対応している必要があります。自前で購入したり、プロバイダからレンタルする方法がありますが、契約するプロバイダによっては、「専用のルーター」でないとIPv6にしてくれない可能性があります。
例えば、ソフトバンク光は、IPv6にしたいとき、「ソフトバンク光BBユニット」というものを月額500円でレンタルする必要があります。また、ルーターに無線機能を付けたいときは、別途「マルチパック(月額1000円)」に加入する必要がありますその点、「So-net光」は市販のルーターでもIPv6化は可能です。IPv6対応のルーターは安くて7000円くらいですので、2年間契約するとしたら買った方が安いことになります。(プロバイダ選びは本章とは関係ないので飛ばしますね・・)
その他(期待大)
・DNSの設定値を変える
「8.8.8.8」はグーグル、「1.1.1.1」はクラウドフレア、「9.9.9.9」はQuad9(IBMが支援)という業者のサービスです。そもそもどれかの設定になっているかとは思いますが、障害が発生している可能性もあるので、試しに変更してみる価値ありです。
・有線にしてしまう
スマホも、専用の機器を使えば有線にすることができます。「タイプC LAN 変換ケーブル」などと検索してみてください。どうにもこうにも遅いときは実施してみる価値ありです。私はその機器を持っています。無線で遅い時は「仕方ないか・・・」と使うようにしています。数値的には2〜3倍ほど速くなります。2000円くらいで買えます。
・ルーターを介さない
VDSL回線に限った話ですが、モデムの「LAN」と書かれているポート(穴)から、直接PCに接続します。(スマホはやったことないが、設定がめんどくさそう・・)ルーターを介さないため、セキュリティの問題はありますが、機密情報を扱わない前提で、どうしても遅いときは試してみる価値ありです。1.5倍くらい速くなると思います。
その他(期待小)
・スマホやPCを再起動する(やる価値はある)
・ルーターやモデムを再起動する(やる価値はある)
・NTTのモデムが古い(2タイプが出回っているようなので、長年使っている人は確認する価値ありです)
・UTPケーブルを短くする(短い方が物理的に速い通信となります、また干渉も減らすことができます。)
・接続部分を抜き差しする(接続部分に不良がないか確認し、埃かぶっているなら除去します。そして抜き差しします。)
・Wi-Fiの利用人数を減らす(家族みんなで使っているとか、家電も電波使っているとか。電波干渉も大いに通信速度低下に繋がります。自分以外のWi-Fiをオフにしてしまいましょう。笑)
・そのサイトにアクセスするのを止める(サイト自体が混んでいる可能性大)
その他(根本的に)
・一軒家に引っ越す(集合住宅は回線をみんなで使うという特性があります)
・VDSL回線ではないところに引っ越す(集合住宅の配線方式の話ですが、光配線方式とか、LAN配線方式の設備の住居の方が早いです。ざっくり言うと、電話線使ったら遅くなります。最大100Mです。遅い・・・。)
・NUROにする(au回線なので、auひかりを断られた人は無理。)
・光回線はやめて、スマホを50GB(大容量プラン)にするとか、WiMAXを使う。
・アプリ版があるなら、アプリを使う。(例えばYoutubeですが、ブラウザで見るより早いはずです。専用のポート[出入り口]を使っているからです。)
WiMAXは「3日で10GB使わない人」は検討する価値あります。特にマンションなどの集合住宅の人は。一軒家の光回線には負けますが、”モバイル回線が速くなった感じ”くらいにはなります。地域にもよりますが、「40〜50Mbps」くらいは期待できると思います。なお、3日で10GB使うと低速モードになります。PCで動画見まくり、スマホでも動画見る、むしろテレワークでファイルとかよく使う・・なんて人は止めた方がいいと思います。ちなみに、ポケットWi-Fiをイメージする方も多いかもしれませんが、設置するルータータイプもあります。(ホームルーター)
以上です。